ご相談も多い、間取り変更についてのご紹介。
最近のお家はLDKとして台所とリビングが一体となって広い空間にしているお家が多いです。
今回進めている現場は昔の間取りの為、台所と居間が仕切られておりLDKと言える物ではありません。
お客様のご希望でキッチンは
『対面キッチン』
への変更をご希望でしたので空間を広くする為にお部屋の間仕切りを無くします。
【間取り変更】
写真の奥が台所。
水廻りは改修する為に台所は部屋ごとリフォームしますが、手前の和室は余り手を加えず、床や壁のリフォームのみなのでこの壁をどうキレイに納めるかをよく検討していきます。
赤い斜線部分は撤去しますが、周りの造作材は残す為簡単にはいきません。
これはどのパターンでも共通ですが、
- 広い範囲のリフォーム
- 部分的なリフォーム
これは広い範囲のリフォームの方が仕上がりはしやすくなります。
残す部分があるという事はそこは傷めてはいけなかったり、既存の欠損部が出てきたりしますのでそこをどう繋げて納めるかが大変です。
広い範囲ですと、そういった箇所をカバーしやすくなるので工事自体は楽になりますが、予算が増えてしまいます。
まずは壁の撤去。
和室の長押を繋がりを考えて少し残して撤去。
こういった解体はただ壊すのではなく、最後に見えてしまう箇所を傷付けないように解体するので通常よりも気を使います。
問題の柱。
写真のように2階の荷重を受けている梁がある為、ただ柱を抜いてしまうと家全体が歪んでしまいます。
あらかじめ梁や柱の取り合いを構造金物で補強を行い、柱を抜いて下に新たに梁を設置します。
荷重をしっかりと受ける為写真のような大きな梁材を使います。
今回は既存天井よりも梁が下がってしまうので、既存の和室の天井廻りの部材を梁に埋め込むように設置する為に梁を加工します。
高さをしっかりと確認して両端の柱を欠き込み梁を設置します。
写真では簡単に見えますが、
柱を抜く前に家がたわまないように専用のジャッキをかけて構造材支えながら入れていきます。
こういったところは中々DIYでは出来ない部分ですね。
個人としても楽しい仕事の一つです。
少し先に進んだ写真にはなってしまいますが、既存の和室と台所の仕切りが無くなり大空間となりました。
こういった構造的な仕事は始めのうちに行います。
まだまだ続きます。