今回は外部工事ご紹介!
外部というと外壁や屋根の塗装を思い浮かべる方も少なくないはずです。
弊社もよく施工事例で外装塗装を紹介する事も多いですが、今回は塗装はしてません!
※サッシ廻りの補修塗装は施工しています※
まだ外装塗装には少し早い段階という事もあり、今回は塗装工事は行わないことになりました。
今回の外部工事は大きく分けて
・木製雨戸→アルミ雨戸へ交換
・水廻りサッシ交換
・玄関ドア交換
・瓦屋根→金属屋根へ交換
になります!
屋根工事の為に外部足場を設置したので、外装塗装とタイミングを合わせるもコストの軽減になる事もあります。
それでは順番にご紹介!
・雨戸交換
今回の現場はサッシ自体はアルミ製でしたが、雨戸が木製の物が取り付いていました。
木製雨戸のお宅はまだ多くいらっしゃって、みなさん同じ悩みを抱えています。
「木製の雨戸レールが腐ってしまった」
「雨戸やレールが削れて雨戸が動かない」
まず、上記の2点を多くの方が悩まれている事でしょう。
施工事例でもご紹介しましたが、雨戸の下レール(雨戸一筋)の腐食がとても多いです。
雨が当たってしまう箇所なのでしょうがないです。
簡易的に済ませる場合はこの一筋を交換のみでご対応も可能です。
今回はこれから長く住むということもあり、雨戸をアルミ製のものへ全箇所交換となりました。
施工前
施工後
グッと今時になりました。
上部の庇の軒天は雨戸解体時に一緒に壊して復旧し塗装して仕上げてあります。
写真のサッシは以前のブログでも紹介しましたが、水平が取れておらず1.5㌢程傾いていた為サッシを一度取り外し、水平に取り付けし直しました。
見た目だけではなく操作性も良くなりますし、アルミ製ですのでメンテナンスも楽になりますので長くご使用頂けます。
施工前
今では中々見られない大きいワイドのサッシご並んでいます。
木製雨戸は一度修繕した形跡が見られました。
施工後
サッシが大きいのでとても迫力があります。
雨戸のみ交換ですと、比較的解体工事も少なく済むので費用も抑えめにする事が可能です。
インナーサッシ等を設置されている方はサッシ交換まですると余り費用対効果が得られないので雨戸のみの交換がオススメですね!
・水廻りサッシ交換
今回の工事では浴室を広くする為にトイレ、洗面所、浴室を全て解体して間取りを変更しています。
その為に既存サッシが間仕切り部分に被ってしまうので、水廻りはサッシを交換となりました。
水廻りは特に寒さを感じやすい箇所なので、サッシをペアガラスに変更する事で断熱性も向上しますので一石二鳥です。
施工前
施工後
サッシの数を一つ減らして給湯器の設置スペースを作りました。
以前は石油給湯器でしたので、置き型でしたが、今回から壁掛けに変更しているのでスッキリとしました。
防犯用の面格子も一体型の為スマートな印象になりました。
・玄関ドア交換
最近では玄関ドアはカバー工法という工法で1日で交換してしまう工事が多くなっています。
リフォームでは解体工事がネックですが、費用的にも抑えられますし騒音や埃も発生しないので1dayリフォームにはとてもオススメです。
今回はドア廻りがガラスが嵌め込んである作り込みがしてあったのでカバー工法では余り大きさを選ぶ事も出来ず、せっかく交換する意味が無くなってしまうので解体をしてドアを付け直すことになりました。
今回は現在の規格の玄関ドアを設置することになりましたので、玄関上の屋根が当たってしまうので屋根からも作り直しました。
解体風景
周辺のタイルも一緒に解体。
玄関上部の屋根
雨除け用に作ってある為、周辺よりも低くなっていて現規格のドアの高さには合っていませんでした。
屋根解体後
大きめの屋根でしたので雨は当たらないのはメリットですが、太陽光と当たらない為玄関が薄暗い印象でした。
屋根を撤去した事で明るさは確保出来ます。
玄関ドア設置
玄関ドア廻り下地
周辺部はモルタルで補修を行うので専用の下地板を貼っています。
しかし、屋根が無いと明るいのはいいですが雨が降っている時は出入り時に濡れてしまう…
という事で
ドアを開けた時にドアが濡れない大きさで屋根を作る事にしました。
以前より屋根は小さくなりましたが、明るさも欲しいのでちょうどいいサイズに設定しました。
屋根設置後
周辺もモルタル補修しています。
以前よりスッキリとした印象です。
今回のドア交換ではリフォーム時に発生する付帯工事がわかって頂けたかと思います。
・玄関ドア交換したい!
↓
・大きいドアを入れたいけど周辺も解体しないと…
↓
・ドアが大きくなると屋根も壊さないと…
↓
・屋根が無くなると雨当たっちゃうから新しく屋根も作らないと…
と、一つの工事をするにしてもそれに関連した工事が増えてしまう…
リフォーム時にはよく施工店とよく相談する事が大事になりますね。
・瓦屋根→金属屋根へ交換
今回の現場では工事スタート前は屋根の工事は無い予定でした。
今年の年明けの石川県の地震が発生した事もありお客様がお家の耐震性をとても心配になってきたとご相談にがありました。
築年数が経っている建物は現在の建物に比べて耐震性が低く、リフォーム時には多くのお客様からご相談があります。
弊社では町田市の耐震工事補助事業も行っているのですが、やはり費用が掛かってしまう上、申請にも時間が掛かってしまう。
お引っ越しの日程も決まっていたのでそれは難しいとお話をして、案として屋根交換を提案させて頂きました。
屋根変えたからって地震と何が関係があるの?
大きく関係しています!
瓦屋根は耐久性が高く日本では昔から使われてきたとても良い建材ですが、
「重い!」
これが1番の欠点です。
瓦屋根は基本的には釘などで固定せずに屋根上の棧木材に引っ掛けて置いてあるだけです。
風などで飛ばされないようにどうしても重く作る必要がある為仕方がないのです。
じゃあ、何故重いといけないのか?
どんなものでもそうですが、頭やてっぺんが重いものはバランスが悪く倒れやすいイメージはありませんか?
お家もそうです。
屋根が重いと地震が発生した時に上が揺らされてしまうので家が倒壊しやすくなります。
実際瓦屋根から金属屋根に変えると重さが約1/4になります。
お客様にもご納得頂き、今回工事となりました。
施工前
撤去中
一枚一枚手運びで下ろしていきます。
瓦撤去後
野地合板施工
換気棟用開口
今回は屋根上に換気用の棟を設置するので野地の一部を開口しておきます。
屋根ルーフィング施工
野地上に屋根用の防水紙(ルーフィング)を貼ります。
ルーフィングは軒先から屋根上に重なる様に施工します。
屋根工事においてとても重要な工程で、ここをしっかり施工しないと雨漏りの原因になります。なんでも下地が大事という事ですね。
屋根完了
換気棟箇所
換気棟設置
ここから小屋裏の空気が抜けていき、室内の空気が停滞しなくなります。
意味あるの?と思うかもしれませんが最近では屋根裏の雨漏りの原因として結露も増えてきています。
今回の現場ではないですが、雨漏りをしているので調査して欲しいとのご依頼で現地調査に行くと壁に水跡がありました。
そこで点検口から小屋裏を覗くと…
屋根面の裏がビショビショに濡れていました。
暖かい空気は上へ上へと流れていく性質があります。
特に冬では暖房を使う方が大多数の為小屋裏に暖かい空気が溜まっていきます。
そこに外部の冬の寒さがぶつかり屋根面が結露してしまう。
現に写真のお宅の小屋裏は湿気でムンムンとしていました。
原因は換気口を寒さ対策としてテープで塞いでしまっていたこと。
テープを除去して少し期間を空けて様子を見る事にしました。
後日お伺いすると写真のように全く結露が無くなっていました。
嘘みたいですよね。
ムンムンしていた小屋裏はヒンヤリとしている為、空気が流れている状態でした。
それだけ換気というのは日本では重要なものです。
屋根交換を検討される方は見積もりに換気が入っているか?もしくは施工店に確認してみてください。
※既存の状況により施工が難しい場合もございます。
さて、下ろした瓦は?
とんでもない量ですね笑
今回は足場が邪魔で工事に運び出しが難しかったので足場解体後に搬出する事になりました。
現場の道路事情もあり大きいトラックは止められなかったので、軽トラックで運搬しました。
少しずつ運んで
綺麗に片付きました。
工事も終盤。
次は仕上げのご紹介が出来れば!