今回は仕上げの内装工事までの流れを一気にご紹介!
新築工事でも同様な流れになる事が多いと思うのですが、リフォームならではの箇所もございます。
天井ボード貼り
前回の下地が終わった状態から次の作業に移る時には天井を施工する事が多いです。
これは人にもよるかもしれませんが、個人的には上部の作業になるので工具を落としたりした時に床を傷付けないようにする為に天井を先行します。
天井と言っても内装の仕上げの仕方で施工手順も変わりますが
今回はクロス仕上げになるので石膏ボードを貼ります。
下地が終わった段階で電気屋さんに先に電気配線をしてもらいます。
床下に配線する場合もありますが(マンションなど多いですね)、基本的には木造では天井裏に配線を通します。
キッチンのレンジフードのダクトなどもこの段階で配管します。
天井ボード貼り途中。
天井に使用した石膏ボードは12.5㍉のもの。
一枚10kg程度の物を上に持ち上げて貼るので楽ではありません。
新人の大工さんなどははじめは苦労しますね笑
固定はビスで留め付けします。
ビスと言ってもドライバーで一本一本では日が暮れますし支えてる手が保ちませんので、専用のビス打ち工具を使用します。
弊社社長もよく言いますが、
「昔は釘を手打ちしてたんだよ!」
昔の大工さんはすごいですね笑
現在は石膏ボードは釘では無くビス固定が義務付けられています。釘では緩んでくる事もある為です。
貼り上がりました!
ビスの留め付け位置はあらかじめ墨出しをして均一にビスを打ちます。
見えなくなるかもですが、綺麗に見えるので大事なポイントですね。
フローリング貼り
次は床貼り。
今回はLDKとなるお部屋の部屋のフローリング施工となります。
綺麗に掃除をしてゴミをフローリングの下に残さないようにします。
ん?ゴミ出してる?
違います。
掃除後に下地の浮陸を確認して、鉋で下地調整をします。
下地材や合板も多少の反りやクセがある為同じ寸法の材料を使ってもどうしても微妙な段差が発生しますので微調整を行います。
接着剤を併用しながら貼っていきます!
貼りながら養生していきます。
昔は弟子の時代にまとめて貼ってから養生をしようとした時に貼った床を途中で傷付けてしまったことがあり、当時の親方に
「どんな仕事も横着しないで、めんどくさくても養生しながら床を貼れ!」
と、怒られた事があります。
お客様からお預かりしている現場なので当然です。
今ではいい思い出です笑
リフォームではよくある事ですが、既存の敷居などに床をピッタリと付けなければいけません。ここは新築ではあまり無いポイントです。
まっすぐ加工すればいい物では無く、微妙に曲がった癖を持つ材料にフローリングをピッタリ合わせるのは意外に難しい。
やり方は、、、、
簡単には教えられないですね笑
ユニットバス設置
最近ではシステムバスとも呼ばれます。
こんなガランとした空間にお風呂が設置されます。
朝からトラックで商品を運んできて荷下ろしします。
現場内に部品が運び込まれます。これを職人さんが組み上げていきます。
設置完了。
これを1日で組み上げます。
造作材加工&取り付け
近年ではサッシ廻りの枠材、ドア枠、その他諸々新建材と呼ばれる製品を使用する事がメインとなっています。
出来上がってきている製品なので、取り付け後の塗装もいらないですし調整もしやすい物でとても便利な物です。
勿論弊社でも使用しますが、木が好きな方には向いておらず、既存廻りとの合わせなどで使用するとそこだけ浮いてしまう可能性もあります。
弊社では自社で加工場を保有していますので、寸法や形状も自分達で加工出来るのであらゆる現場に対応しています。
今回もリフォームをしない箇所とのバランスを考えて、枠材だけは加工したものを使用することにしました。
弊社加工場です。
これは弊社社長のこだわりがあり、
『無いなら作る』
実際新建材でもオーダー加工もしてもらえますが、どうしても時間が掛かりますし、加工する機械は現場を理解してくれるわけではないので上手く納まらない場合もあります。
写真のような板材から、極力材料が無駄にならないように木取りをして加工していきます。
今回は加工箇所が少ない方ですがこれだけの量になります。
加工してるときは、
「大工してるなぁ〜」
と思ったりします笑
取り付けは一部紹介。
キッチン背面の出窓にカウンターを設置する箇所です。
ここは加工した材木では無いですが、無垢の積層材を使用します。
これは予算によって、無垢の銘木などにも対応出来ます。
木材の角は手を切ったりしないように面取り加工をします。
写真はトリマーという工具で面取りしていますが、基本的には鉋で行う事が多いです。
一手間。
通常木材は塗装をして仕上げますが、基本的には設置が終わってから塗装をするので見えない箇所は塗装出来ません。
特に幅が広いカウンターなどは無塗装の部分が湿気を吸収して変形してしまう場合があるので、隠れてしまう箇所にボンドを塗っています。
「なんでボンド?」
と、思うかもしれませんが表面にしっかりと膜を張ってくれるので湿気を通さなくなります。
設置後。
キッチン裏なので色々な物が置けます。
サッシ枠や入り口枠。
実は1番手間が掛かる部分なので全部紹介したいですが、紹介し始めると長くなるので笑
枠材取り付け後、石膏ボードを貼り進めて対面キッチン用の下地も施工します。
対面キッチン用の壁設置。
この裏にキッチンが設置されます!
ユニットバス廻り
サッシ廻り
新設トイレ
LDK廻り
内部造作工事は終盤。
ここからは内装屋さんが塗装屋さんが仕上げていきます。
階段手摺設置前。
階段部に手摺が無かったので
設置後。
これで上り下りも安心です。
次は外部に関する工事をご紹介します!